更新日2021/12/02
面接ではどう伝えたらいいの?
面接で正直に伝えるのはNG!
人間関係が原因で転職する人は少なくありません。ですが、それを正直に面接で伝えてもいいのでしょうか?
答えはNOです。「上司と上手くいかなかった」「パワハラにあった」「無視されて仕事を教えてくれなかった」など本人にとっては深刻な理由で転職したとしてもストレートに伝えてしまうと採用担当者にマイナスの印象を与えてしまうだけ。むしろ、「本人に原因があったのではないか?」「うちの施設でも人間関係に問題が起きたらすぐに辞めてしまうのではないか?」と先入観を与えてしまい、求職者の協調性や人間性に疑問を持たれるリスクの方が大きくなってしまいますよ。これまで築いてきた介護職としてのキャリアや持っているスキルが転職条件をクリアしていても残念ながら不採用につながってしまうかもしれません。
面接の時間はそれほど長くありません。短時間で人間関係の問題を詳しく伝えることはできないでしょう。人間関係が原因だったとしてもそれをありのままに伝えるのではなく、ポジティブな理由に変えて伝えるようにしましょうね。
ポジティブな退職理由とは?
では、実際にどのように伝えればいいのでしょうか?具体例を交えて紹介しますので参考にしてくださいね。
人間関係が悪くて退職した、ということは仕事仲間と協力できなかったともいえます。「人間関係が悪くて……」ではなく、「職員同士が協力しながら切磋琢磨できる環境で介護職としてもっと成長したいから」とした方が採用担当者の印象が良くなりますよ。
もしポジティブな理由に変えることが難しいようなら志望動機を退職理由に応用するといいでしょう。例えば、「以前は特別養護老人ホームに勤務していましたが、大人数を介護するよりも1人ひとりと深く関わったケアがしたいと思うようになりました。利用者1人ひとりに寄り添った介護を行うことを理念としているこちらの施設ならそれが実現できると思い志望しました」と伝えると人間関係にふれずに退職理由を説明できますね。
また、「前職で得た経験やスキルを活かして、もっと利用者と深く関わるケアがしたいという思いを叶えるために退職を決めました」と、転職先を決めた前向きな理由を前面に押し出して伝えるのもひとつの方法ですよ。
人間関係は転職によって必ずしも改善できるわけではありませんよね。人間関係のトラブルが原因で退職した場合はなかなか不安が拭えずに感情的になってしまうこともあるでしょう。ですが、あくまでも冷静に前向きな姿勢でいることを伝えましょう。新しくチャレンジしたいことがあり、そのステップアップのための転職であることを伝えると好印象を与えられるので採用の確率もグッと高まりますよ。
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